ドライブレコーダーは、いくつかのタイプがあり多くの機種が発売されています。
ドライブレコーダーを選ぶ際に用語がよくわからない、という方のためにドライブレコーダーにかかわる用語・ポイントについて記載しました。
よく出てくる用語をピックアップしましたので、ドライブレコーダー選びの参考にしてください。
この記事は、下記の構成になっています。
- ドライブレコーダーには、どんなタイプがあるか
- ドライブレコーダーの用語、選ぶ際のポイント
ドライブレコーダーには、どんなタイプがある?
ドライブレコーダーには、複数のタイプがありその中から利用目的に応じて選ぶようになります。
実際にドライブレコーダー選びをしていると下記のような言葉が出てきます。
- 1カメラ
- 2カメラ(フロント・リア)
- 2カメラ(フロント・室内)
- 360度
- ミラー型
- 一体型
- セパレート型
どこに着目するかで分類は変わりますが、ここでは、「1カメラ」「2カメラ」「360度」「ミラー型」に分けて説明します。
1カメラ
主にフロントを撮影することを目的としているタイプです。
事故の際には、正確に状況を思い出せない場合があり、お互いに青信号を主張ということがあります。
フロントの撮影のみでも信号が青だったのか?赤だったのか?自車が動いていたか?止まっていたのか?などの状況確認ができます。
あおり運転や追突などを考慮しなければ、価格も比較的安く取付工賃も安く済みます。
DIYでの取付も2カメラなどに比べればやりやすいので、とりあえず使ってみる、という場合には、最適です。
後からリアカメラを追加で購入できるモデルもあります。
また、1カメラでも「リア専用」や「リアカメラの増設に最適」としているモデルもあります。
すでにフロントは設置済みの場合は、リア用を追加で設置ということもできます。
とりあえず取り付けてリアについては、あとで考えるということもできます。
リアカメラを追加購入できるモデルを1つ紹介
hpのドライブレコーダーですが、リアカメラが別に発売されています。
セットになっているモデルも発売されていますが、別々に購入することができます。
リアの増設に最適なモデルを1つ紹介
かなりコンパクトなモデルで、リアに設置しても邪魔にならず、モニターはありませんが、Wi-Fiを使いスマホで確認ができます。
2カメラ
2つのカメラがあるタイプですが、大きなくくりとして「フロント・リア」と「フロント・室内」に分けることができます。
それぞれの特徴について説明します。
フロント・リアのモデル
あおり運転の問題で注目されているモデルです。
フロントの他にリアの撮影を行い、あおり運転の状況や追突の際の状況確認が主な目的になります。
今一番中注目されているモデルですが、配線をリアまで行う必要があり1カメラのモデルより価格が高く、取付工賃も高くなります。
ある程度取付作業ができる方ならDIYも可能で今一番お勧めのモデルです。
管理人は、2カメラモデルを購入して取り付けを行いましたので、下記の記事を参考にしてください。
『コムテック ZDR025の取り付け 前後2カメラドラレコの取付事例』
フロント・室内のモデル
このモデルは、2カメラでも室内撮影を目的としたモデルです。
タクシーでの乗客とのトラブル映像が一番想像しやすいと思います。
「フロント・リア」のモデルと何が違うの?という部分ですが、室内撮影用カメラには、赤外線LEDがついているのが一般的です。
ドライブレコーダー本体に室内用カメラが付いている場合(一体型)と「フロント・リア」同様にセカンドカメラは、別体(パレート型)があります。
このモデルは、ドライブの思い出に室内を撮影したり、ドライバーを撮影して安全運転指導に活用したりすることもできます。
360度
水平方向に360度撮影するタイプです。
フロントガラスに取り付けるのが一般的なのでカメラがダッシュボードの方を向いていて、そこを中心に360度撮影しているイメージです。
前や後ろだけではなく横までカバーしますので、幅寄せなどの悪質な運転も記録できます。
垂直画角も240度位あるのが一般的で信号もとらえることができます。
360度が一番いいのか?となりそうですが、デメリットもあります。
- 360度の広い範囲を撮影しているので、画像が荒くなりやすい。
- リアの映像は、室内越しなのでナンバーの確認など細かい部分は、対応できない。
- 価格は、高め。
上記の弱点を改善したモデルも出ています。
360度+リアカメラのモデルを1つ紹介
ユピテルの製品ですが、360度にリアカメラを追加したモデルです。
リアにカメラを追加している分、本体のカメラは、やや前方に傾斜しておりフロントの撮影範囲を広げています。
360度x2カメラのモデルを1つ紹介
カー用品で有名なカーメイトの製品ですが、360度のカメラを下向きではなく、前向きと後ろ向きの2つ搭載しています。
前方の録画を強化したデュアルレックを搭載しています。
バッテリーパックでアクションカメラにもなり遊び心のあるドライブレコーダーです。
ミラー型
ルームミラー型のドライブレコーダーです。
2カメラや360度などがありますが、特徴があるモデルなので、別の分類にしました。
フロント側は、ミラーにかぶせるだけという取り付けが簡単なモデルです(リアの配線は別途必要ですが)。
一部純正のミラーと交換するタイプもあります。
特徴の1つとして純正でも使われ始めているデジタルルームミラーやバックモニターとして使える機種があります。
注意点としては、
- ルームミラーの裏には、ブレーキサポートなどのカメラやセンサーがついている場合があり、取付可能かの確認が必要。
- 複数の人が車を使う場合、ミラーの調整で画角が変わってしまう。
主に上記の点を注意すれば、取り付け後も邪魔にならず魅力のあるタイプです。
ミラー型のドライブレコーダーについては、下記の記事で紹介しています。
『AKEEYO AKY-V360Sを使った私の口コミ!評価・レビュー!』
ドライブレコーダーを選ぶときに知っておいた方がいい用語・ポイント
ドライブレコーダーを選ぶ際に知っておいた方がいい用語をピックアップしました。
安い買い物ではないので、ある程度理解したうえで選べた方が良いと思います。
画素数
100万画素、200万画素などと表示されています。
HD、FullHD、WQHDのような表記を見てもわかります。
- HD:100万画素
- FullHD:200万画素
- WQHD:370万画素
画像を構成する点がどれほど多いかということになり、多い方が一般的に高精細な画像になります。
実際には、レンズ、映像素子、画像エンジンなども影響しますので、同じ画素数でも同程度の精細さになるとは限りません。
画素数のイメージとしては、下の図のようになります。
かなり大雑把なイメージ図ですが、画素数が多いほど1点1点が細かくなり、ナンバーのような小さい文字でも見やすくなります。
現在は、FullHDの機種が多くさらに高精細なWQHDのモデルもあります。
HDでもナンバーの認識は可能ですが、FullHD以上を選びましょう。
視野角(画角)
どれくらい広い範囲を撮影できるか?です。
ドライブレコーダーのスペックで表示されているのは、レンズ画角が多く、実際に録画できる範囲は、少し狭くなると思われます。
下の画像は、上側が水平100°で下側が水平140°です(レンズ画角)。
映っている範囲がかなり違います。
一般的には、108°以上などと言われたりもしますが、私が購入したZDR025では、水平140°でAピラーのあたりまで映っています。
フェンダー付近なら側面衝突でも録画できるので、広い方が良いのですが、画角が広い場合のデメリットもあります。
広い範囲を撮影するのでナンバープレートのような細かい部分の確認がしにくくなる場合があります。
画像補正(HDR/WDR)
HDRは「ハイダイナミックレンジ」の略、WDRは「ワイドダイナミックレンジ」の略で白とびや黒つぶれを減らす機能です。
※WDRの本来の意味は、機能ではなくハードの性能を示すものですが、ここでは、機能として説明しています。
始めにHDRがONの画像とOFFの比較画像です。
HDRーOFFの方は、コンビニが白い塊になっていますが、HDRーONの方は、認識ができます。
逆光、トンネル出口、ヘッドライトが当たっている時のナンバーの認識などで、効果を感じることができます。
HDRとWDRについて簡単に記載すると下記のようになります。
- HDR:露出の違う複数の画像を撮影して良い部分を合成し、白とび、黒つぶれをできるだけ抑えた画像を作る技術
- WDR:ソフトウエア処理を行わず、暗い部分から明るい部分までできるだけ広い範囲(ダイナミックレンジが広い)が撮影できるハードウエアの能力を示す言葉
いずれも白とびや黒つぶれを抑えることを目的としていますが、メーカーにより言葉のとらえ方が違うということがあるようです。
HDRとWDRのどちらが良いかというのは、一概には言えずデモ動画などを見て判断するしかないのが現状です。
一般的には、
- HDR:白とびは黒つぶれには強いがハードに負担がかかる。画像が2重になってしまうことがある。
- WDR:ハードの負担は少ないが、HDRより白とびや黒つぶれには弱い傾向。コントラストを落としている場合、映像がぼやけた感じになることも。
ドライブレコーダーを選ぶ際は、画像補正がある機種を選びましょう。
LED信号対応とフレームレート
LED信号は、電力の周波数50Hzや60Hzに応じて高速で点滅しています。
そして動画の撮影は、1秒間に〇コマ(〇fps:フレームレート)のように短時間で複数枚の撮影をしています。
LED信号の点滅のタイミングと撮影のタイミングが一致してしまうと信号が消えたままという現象が起きます。
例えば西日本では、60Hzですが、動画撮影が30fpsの場合、信号が消えているタイミングと撮影のタイミングが一致する可能性があります。
その対策としてフレームレートを27.5fpsや29.1fpsなど信号の点滅と少しずれるように調整されています(50Hzと60Hzのどちらとも同期しないような値)。
いざというときに信号の色がわからないということが起きないように対策済みの機種を選びましょう。
GPS
カーナビやスマホでおなじみのものですが、ドライブレコーダーでも利用されています。
主に時刻修正、位置情報、速度の記録ですが、機種によっては、事故多発ポイントのお知らせ機能などもあります。
グロナスやみちびきに対応して精度を上げている機種もあります。
ビューワーソフトにもよりますが、下の図のように速度、走行位置を確認することができます。
必須機能ではないですが、オプションになっている機種もあるので、購入前にチェックしましょう。
Gセンサー
加速度センサーです。
GPSの項目でビューワーの画像を載せましたが、Gセンサーのグラフが表示されています。
一般的には、3軸で前後、左右、上下の加速度を記録します。
車の動きに当てはめると加速減速、ハンドル操作、段差などの上下動になります。
Gセンサーの使われ方ですが、
- 衝撃検知時のイベント録画(走行中や駐車監視時の記録)
- 急加速・急減速、急ハンドルなどの警告(安全運転支援機能)
STARVIS
SONYの高感度CMOSセンサーで夜など暗いところでの撮影で力を発揮します。
必須機能ではないですが、ドライブレコーダーを選ぶ際の確認ポイントの1つです。
駐車監視
駐車中の当て逃げなどのトラブルを記録する機能です。
ドライブレコーダーにバッテリーを搭載している機種、車両の常時電源に接続して動作する機種などがあります。
ドライブレコーダーの電源は、シガーからとるタイプが多いので駐車監視用電源ケーブルは、オプションの場合が多いです。
機能としては、Gセンサーで衝撃を検知して録画する方法と動態検知で録画する方法があります。
また、タイムラプス機能があるドラレコもありZDR025だと1秒で1枚の撮影ができます。
駐車中のトラブルも記録したいという場合は、確認ポイントの1つです。
ドライブレコーダーの選び方のポイント・用語のまとめ
今回は、ドライブレコーダーを選ぶ際に知っておいた方がいい用語について紹介をしました。
全てを詳しく理解する必要はありませんが、スペックを見たときになんとなくでも理解できた方がより自分の希望に近い機種を選べると思います。
スペックだけではわからないこともあるので、デモ動画やレビューなども参考に検討しましょう。
管理人が使っているZDR035は、別の記事でレビューを書いています。参考にしてください。
『ZDR035を実際に使った私の口コミ!評価・レビュー!【コムテック】』
では、今回は、以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。