ドライブレコーダーで使用するSDカード(以下microSDカード)の寿命は?フォーマットは必要?どのようなものを選べばいい?など管理人の経験も踏まえて紹介します。
購入時にセットしてそのまま使い続けている方もいらっしゃると思いますが、データを保存する重要なパーツです。
いざというときに録画できていなかった!ということがないようにチェックしましょう。
※この記事では、microSDカードと記載していますが、通常サイスのSDカード(24mmx32mm)も発売されていますので、購入する際は、ドライブレコーダーで使用しているSDカードのサイズを確認しましょう。
ドライブレコーダーで使うmicorSDカードの寿命や基礎知識など
ドライブレコーダーで使うmicorSDカードの寿命や知っておいた方がいいこと、基礎知識などを紹介します。
microSDカードは消耗品!寿命があります
microSDカードに使われているNANDフラッシュメモリは、書き込みを繰り返すうちに劣化していきます。
性質上避けられないことなので、消耗品と考え定期的に交換しましょう。
交換周期は、製品により異なりますが、コムテックの場合、1日2時間程度の使用で1~2年や2~3年という記載があります。
車の使用頻度によりますが、1~2年で交換というのを目安にしましょう。
※microSDカードの当たりはずれもあるのでエラーが出始めて怪しい、と感じたら早めに交換しましょう。
microSDカードのスペックについてと選ぶ時のポイント
どのmicroSDカードを選ぶか?は、悩むポイントですが、もしあまり悩まず安心して使えることを優先したい場合は、ドライブレコーダーのメーカーが出しているmicroSDカードをお勧めします。
コムテックやケンウッド、セルスターなどドライブレコーダーのメーカーがSDカードを発売しています。コムテックは、適合するドライブレコーダーの型番も記載されていますが、メーカーが相性などを確認済みなので安心して使えるmicroSDカードです。
社外品を選ぶ場合は、自己責任となりますが、下記を参考にしてください。
記録容量について
microSDカードが記録できる容量です。ドライブレコーダーにより対応している容量が異なり8~32GBや8~128GBなどいろいろありますので、マニュアルなどで確認しましょう。
記録容量については、ドライブレコーダーが対応していて予算が許す限り大きい容量をお勧めします。
理由としては、
- 記録できる時間を増やす
- microSDカードの交換サイクルを長くできる
ドライブレコーダーは、高画質化されていてデータサイズが大きくなっており、数時間で上書きされてしまいます。
見ようとしたらすでに上書きされていたということもあるので、できる限り記録容量の大きいmicroSDカードをお勧めします。
また、microSDカードは、消耗品であることを説明しましたが、それは、上書きの回数がかかわっています。
記録容量が少なければ上書きされる頻度が上がるので、寿命に影響します。
管理人は、ドライブレコーダーで対応している最大容量を選ぶようにしています。
スピードクラスについて
スピードクラスは、「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」がありマークと数字で最低限の書き込みスピードを表示しています。
今のところドライブレコーダーでは、「スピードクラス」をチェックすれば大丈夫ですがClass10を選びましょう。
画像のようにClass10やCの中に10のマークがありますので、それで確認できます。
※マニュアルに記載がある場合は、それを優先してください。
Class10は、最低保証速度が10MB/secになり、フルHDの記録に対応している速度になります。
書き込み形式について(SLC,MLC,TLC)
micoroSDカードは、SLC,MLC,TLCなどがあり1セル当たりの記録するビット数に違いがあります。
- SLC:1ビット
- MLC:2ビット
- TLC:3ビット
1セル当たりのビット数を増やせば記録容量を大きくしやすくなりますが、その分耐久性が落ちます。
耐久性としては、 SLC > MLC > TLC となります。
では、SLCを選べばよいのか?となりそうですが、容量を大きくする面では不利となり価格がかなり高くなります。
ドライブレコーダーの場合は、価格、容量、耐久性を考えるとMLCを選ぶのが無難です。
通販では、どのタイプか明記されていない商品もあるので、安い商品に飛びつかないように注意しましょう。
その他の気にするべき点
パソコンやデジカメなどに比べるとドライブレコーダーは、温度、振動、頻繁な上書きなど過酷な条件で使われます。
microSDカードを選ぶ際は、ドライブレコーダーでの使用を想定しているものを選びましょう。
耐温度、耐衝撃、耐振動など優れているものがお勧めです。
下記の記事では、社外品のmicroSDカードを使ってみた結果を紹介しています。
『ZDR035でサムスン製128GBのSDカードを検証!サンディスクは?』
ドライブレコーダーで使うmicroSDカードのフォーマットの必要性とフォーマットのやり方など
microSDカードのフォーマットの必要性やフォーマットのやり方などを紹介します。
フォーマットとは?
そもそもフォーマットとはどういうことなのか?を確認しておきましょう。
フォーマットという言葉を確認すると意味としては、形式や構成になります。
パソコンやドライブレコーダーで考えるとデータを記録するための形式に沿って初期化をするということになります。
SDカードにデータを記録するための準備と考えれば、わかりやすいでしょうか。
microSDカードのフォーマットの必要性は?
結論から言いますと定期的にフォーマットはした方がいいです。
今のドライブレコーダーは、常時録画が一般的で常に書き込み(上書き)をしています。
高画質化でデータサイズも大きくなり管理人が使用しているZDR025の場合、2時間程度で上書きされていきます。
(機種や設定、microSDカードの容量により変わります)
その際に、記録されるデータが飛び飛びになり断片化が発生します。
それが増えていくと書き込み速度の低下でエラーの発生につながります。
それをいったんきれいにしてあげるのがフォーマットなので、安定した書き込みを行うためには、フォーマットが必要になります。
※microSDカードのデータが消えますので、必要なデータは、フォーマット前にパソコンにバックアップをしましょう
ドライブレコーダーがフォーマットフリー(メンテナンスフリー、フォーマット不要)だけどフォーマットは必要?
ドライブレコーダーには、フォーマットフリーなどを謡う機種がありますがフォーマットは、不要なのでしょうか?
こちらも結論から言いますとフォーマットは、した方がいいです。
コムテックのマニュアルを読むと断片化を格段に抑えたファイルシステムという説明があり、フォーマットの頻度を減らしているという認識になります。
フォーマットなしで大丈夫というわけではなく、その手間を減らしているということになります。
フォーマットの周期は?
フォーマットの周期は、月に1~2回という記載を見かけますが、上書きがどれほど発生したか?になりますので、車の使用状況により頻度を調整しましょう。
フォーマットフリーを謡っているかどうかによっても変わりますので、ドライブレコーダーのマニュアルの記載なども確認しましょう。
管理人は、それほどこまめにフォーマットを行っていませんが、今までエラーが出たことはありませんでした(エラーが出ない保証はできませんが・・)。
これについては、microSDカードの当たりはずれや寿命もかかわるのでフォーマットが必要なことに変わりはありません。
フォーマットのやり方は?フォーマットは何で行う?
フォーマットは、ドライブレコーダー本体で行いましょう。
ドライブレコーダーは、パソコンとは違うフォーマットを使っている可能性があるので、ドライブレコーダー本体でのフォーマットを推奨します。
フォーマットのやり方は機種により変わりますが、設定画面を見ると「フォーマット」や「SDカード初期化」が見つかるはずです。
※フォーマットをするとSDカードのデータは消えますので、必要なデータがある場合は、パソコンにコピーしておきましょう。
ドライブレコーダーでは、フォーマットできない、または、再びエラーが出たなどの場合は、パソコンで一度フォーマットしてみましょう。
ドライブレコーダーのSDカードの寿命・フォーマットについてのまとめ
ドライブレコーダーで使うmicorSDカードは、フォーマットが必要なのか?や基礎知識などを紹介しました。
管理人は、仕事でドライブレコーダーにかかわっていましたが、microSDカードが原因で記録できていなかったということがたまにありました。
いざというときに記録ができていないとなると何のためにドライブレコーダーを取り付けたのか?となってしまうので、microSDカード選びや日頃のメンテナンスは、重要です。
では、今回は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。